April 10, 2006

地域医療に思うこと

 22年前に歯科医院を開業した時は、人口が12,000人だった町も少子高齢化で1万人やっとの人口になってしまった。
いま町立病院がある意味で危機的状況だ。それはこの1年間で3人の医師が辞めたことによる。地域で医療に携わる1人として、悲しい出来事だ。医療に従事するものなら自分の力でもっと多くの人が救えるとか、もっと役に立つ場があるという想いから地域を去ってほしい。それを、長年院長をしていたものまで後継者も見つけずに他の医院に移ってしまった。20年以上も「私が辞めたら困るでしょう」という脅しで地位と権力をほしいままにし、ずさんな医療をし、後継者を潰し、患者を・・・・
20年以上辞任を止めてきた町の町長さんたち。今回の決断には拍手を送る。
しかし、病気は待ってはくれない。1日も早い地域医療の再建を望む

| | Comments (0) | TrackBack (0)

April 26, 2004

老老看護

老老看護のお宅を訪問しました。15年前に脳腫瘍を患ったご主人が、脳梗塞をおこした奥さんを3年近く一人で看護しています。
奥さんは、麻痺が強く経口では何も食べれません。誤嚥してしまい、肺に食べ物が入ってしまうからです。少しでも肺に物が入ると、咳き込みがものすごく生きた地獄をみているようです。
言葉も出ません。座位も取れません。手も動きません。しかし意識はあり、瞳の奥で何かを訴えています。
食事は、胃ろうで全てご主人が管理しています。私の目には、ご主人が疲れきったように見えます。介護施設にお願いしたらとお話しても、女房がやだと言っているからと聞き入れません。
はっきり言って全く衛生的でないお宅で、でも、もっとも日当たりの良い茶の間に置かれたベッドに休む奥さんと、それを見守るご主人の姿に何も言えなくなってしまいました。

人は、愛される人になりたいと思います。でも、もっともっと人は、愛せる人になりたいものです。
奥さんの瞳の奥の輝き、私も愛せる人になりたいと訴えているように思いました。

| | Comments (0) | TrackBack (0)